どうして読んだらすぐ忘れていくような文章を、わたしたちは書き続けるのだろう。
どうして見たらすぐ忘れていくような写真を、わたしたちは撮り続けるのだろう。
どうして見たらすぐ忘れるのに見て、読んだらすぐ忘れるのに読んで、会ったらすぐ忘れるのに会って、話したらすぐ忘れるのに話して、
死んだらすぐ忘れるのに生きてるのだろう。
傷つけてもすぐ忘れる、殺してもすぐ忘れる、感動してもすぐ忘れる、愛してもすぐ忘れる、喜んでもすぐ忘れる、忘れないと思ってもすぐ忘れる。
だから、人の命とか心を、その存在をどれだけ感じ取れるのか、重いと思えるのか、そこに耳を澄ませられるのか、ってことを、ずっと考えてる。あるものを、ないことにするんじゃなくて、あるものを、あるって最大限感じること。
眠たくなってきた。というか、最初から眠たかったのだと思う。