どうしようもないままで美しい僕ら

かんがえたことと日々の記録

肉体と孤独

わたしたちはどうやってもひとつになれない/わたしたちはべつの生命/わたしたちはべつの種類のいきもの/男と女/身体の機構がちがう、そのことによって完全に分たれている/その結合の行為はふたつの生命をかぎりなく近づけ、ふたつの生命をぴったりかさね合わせることができるかのようであるが/同時に、徹底的に、ふたつの生命をつきはなす。とてつもなく、つきはなす、あなたはわたしではないし、わたしはあなたではない、ひとつになることはできないのだと。わかりあうことも溶けあうこともできない、ということが、その行為によってひどくはっきりきてしまうので、しばしば、わたしたちはそのことに絶望し、傷つき、かなしみ、孤独をかんじるものだ。/つまり、わたしたちは肉体であるから、孤独なのだ。