春みたいに、小鳥がないている。
僕は不安になっている。それは、僕がひとりだからだ。そして時間を持て余してるから。仕事をすれば良いのに、馬鹿だから。
間違っても別に構わない?そうかもしれない。そうかも、しれない。
きょうはあたたかい。春がくるなんて考えると、夢見ごこち。春のつぎには、夏が来るなんて、考えると。
けさはコーヒーを淹れた。飲んだ。だからだ。だからセンチメンタルになってるんだ。わかるなあ。
間違うことはこわい。失いたくないものを失うこと、壊したくないものが壊れること、終わりにしたくないものが終わること、こわいに決まっている。
そうなったって、生きていける。そんなことは知っている。
きょうはあたたかくて、春みたいに、小鳥がないている。
コンビニでカット野菜を買った。これから、焼きそばをつくる。
春になると馬鹿になるんだ。知っている。
「そうなったって、生きていける」ってことが、さみしくて、悲しいことだっていうのも、知っている。
みんなは、それを知ることのないように、終わりがおとずれないようにしている。失うことよりも、失っても生きていけるという事実のほうがおそろしいから。
まだほとんど始まってもいないのに、春がきてもいないのに、終わることを考えたってしょうがないのに、ほんとに馬鹿だなあ、あたしは。どうしようもないや。