「すごく好きなので、」「あなたのことを思うがゆえに、」
へだたりと、
愛と、
( )。
神?
ひとつのいのちは、この世界にとってどれだけ重大だろうか。
あたしは、あたしたちは、どれだけ傷つくことができるか。
痛みはそれで大丈夫だから、どうぞ、そのままに、光差すままに
「彼女にも彼にもどうしてもわからないことだろうけれど、」
記憶や記録のなかでいつまでだって生きるだろう。
「あなたにはあると思っているから、」
そして同時にすべてのささいな記憶は雨か何かで流されるだろう。