どうしようもないままで美しい僕ら

かんがえたことと日々の記録

1月28日(土)天気:ゆき

人生が動いて、運命に仰天した日。

定刻より10分遅れのしらさぎに乗る。

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写真は嘘だと思う。だって現実のほうがうつくしいから、そんなものをうつしとれない。

現実よりうつくしいような写真もあって、それも同様に、完全な嘘だ。

別に嘘は悪くない。嘘も必要だからだ。

ひとつの、現実をうつしとった虚構を愛でる。

そんな嘘にちいさく絶望して、わたしの目でみたものはわたしのからだのなかにしか、ほんとうはないのだ。わたしのからだだけが、すべてをおぼえているのだ。

そんなわたしのからだとふかく結びついた記憶に照らされて、そして、わたしが生きてきたことを思う。

 

10分遅れで出発したのに、50分の遅れになってしまった。少し疲れてしまった。

昨日から胃の調子がよくない。

福井から帰るときはもうこれが最後みたいな気持ちになる。きっとまた会えるのに。

 

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わたしはこの土地に育てられて生きてきた。

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そんな感慨をどうにか抱きしめたくて、写真を撮っている、あたしは。

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うつくしいと思うものたちをどうにかとどめたくて。